今日は朝6時に出発して、PTAの草取りに行ってきたよ!いつもは高速を使って50分かかる道のりなんだけど、早朝&休日で下道経由30分…集合時間よりもだいぶ早くついてしまった…。
まあ、遅れるよりはなんぼかいいけどね…。
そして草取りの後汗だくだくなのに仕事をしてきたぜ!
(平日にノルマが終わらないだけの話です… orz)
で、帰ってきてお昼。旦那がその後あまりの暑さに眠ってしまったのでごろごろしつつ読書してたら1冊読み終わっちゃった。
そんなわけで、2009年に読了した本38冊目、マイク・レズニック:著、「キリンヤガ」、 ハヤカワ文庫:刊。ヒューゴー賞・ローカス賞をはじめ、15もの賞をとった短編集だそうで。
時は22世紀。絶滅に瀕したアフリカの部族、キクユ族のために設立されたユートピア小惑星、キリンヤガ。「キリンヤガ」とは
ケニア山のことであり、キクユ族の神であるンガイが言わす山の名前である。地球外の人工小惑星にその名前をつけ、原住民(というか地球からの移植者)たちは、神ンガイのもとに自分達の本来の生活を守ろうとする。
…部族的鎖国ですな。
で、主人公コリバはキクユ族の祈祷師であり、表向きは酋長のほうが高い地位らしいんだけど、医者として語り部として呪術的精神的な指導者として部族の中で位置づけられている。…コロニーに設定された楽園としてはどうしても外の世界(=地球、と置き換えても可)とのやりとりが必要なんだけど、その辺の役割も水面下で引き受けており。部族を「ヨーロッパ人の文化に侵略されることなく」存続させていくように心を砕いている…
えー、ごめんなさい、途中から文化的な独立を守ってんのか単に老害なのかどんどん区別つかなくなりましたw
日本が太平洋戦争以降ぎぶみーちょこれーとを出発点にしてどんどん欧米化されていったように、近代ヨーロッパ文明を知らない未開部族としてのキクユ族の生活を続けていけば、文化的ギャップに出会ったときに憧れて/精神的に侵食されて/利便として受け入れて(全部同じ意味ですが)しまうのは当然なんじゃないだろうか。
そもそもキリンヤガに移住したキクユ族(の最初の人たち)は欧州文明をしっていたケニア人であったはずで、その志をきちんと具体的に次の世代に伝えていれば、盲目的に外の世界の存在に権威を感じることはなかっただあろうに。
ただ、それは祈祷師(世界のからくりを知り、人々を導くもの)の不在を意味する(みんながみんな予言の内容を論理的にわかってしまえば祈祷師はその行動の意味を成さない)わけで、コリバが呪術的な権威を振るって外の世界を遠ざけることに固執することも、彼がその使命を果たそうとするあまり老害っぽくなってしまうのも大まかな流れとしてはわかるんだけどさ。
…そんなやるせない大局の流れのなかで、一件牧歌的なキクユ族の暮らし、ユートピアとは何か、神ンガイの意志はどこか、伝統を守るべきか自由を享受するべきか、などなど考えさせられること多数。作中に創世を初めとするンガイの神話と、コリバが人々を納得させるためのたとえ話(アフリカの動物にたとえて語られる教訓話。イソップ童話なんかにイメージ近し)がアクセントを添えていて面白かったです。
一番人気のある話らしいんだけど(解説参照)、「空にふれた少女」が悲しくも美しくて好きかな。…ただし、自分が子どもだったころの「男の子だったらよかったのに」的な思いをちょっと揺すぶられてアイタタ含みだけどね…(ええ、そんな可愛い時代もあったんですよおばさんにも)。
posted by NOIRA at 17:13|
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