2007年07月29日
野尻抱介「サリバン家のお引越し クレギオン <4>」
今日は朝7時過ぎに投票に行き、さらに8時前に旦那が山形へ出発し、午前中は洗濯三昧(洗濯機が)、午後はエホバの証人のお姉さんがやってきてお話、夕方は買い物に行ってすごい久々に自分で夕食を作って食べる、という超平凡な1日でした。
…平凡な感じが自分でしないのは何故だ。
…まあいいや。忙しかったから魂のリフレッシュですよね!たとえお客様とのお話がアダムとイブとオレオレ詐欺の話になっても(エホバの証人のお姉さんのお話に突っ込みを入れていくとなんかそ〜ゆ〜方向性になっちゃうんだよなあ…)!
そんな中…いや、ゴメン嘘。これ昨日のうちに読んだ本なのよ。でもまあ今年読了した本29冊目、野尻抱介:著「サリバン家のお引越し クレギオン <4>」ハヤカワ文庫:刊。シリーズ4冊目です。
シリーズ3冊を通してかなりミリガン運送の業務に慣れたメイに初仕事。…というか、メイが拾ってきた仕事の責任者を彼女自身が任される、という流れなんだけど、仕事内容というのが、転勤に伴う個人宅の引越し業務。惑星からスペースコロニーへ、ご主人のご栄転とともに一家で引越しをすることになったんだけれども、奥さんが丹精を込めた花壇を一緒に持っていくと主張したために運送計画が難航し…
今回もけっこういろんな要素が盛りだくさん。
で、今までどちらかというと「宇宙時代における人間が抱える問題」が目に付いていた(たとえば居住空間における重力の偏在からくる環境移動への物理的肉体的問題とか)けど、今回の話はよりヒューマンなというか、現代人や社会が抱えている問題が目立っていた気がします。
具体的に言うと、時代が変わっても夫婦関係の溝ってのは健在なんだねえ、とか、どこに使えば税金の無駄遣いと言われないのやら、とか、そういうような。…現在我々がそういった問題を解決しているかというと決してそうではないわけで、ああ、野尻的未来の宇宙時代はそういう問題点を引きずって社会が動いているんだなあ…と思ってちょっと残念(もっと理知的な未来人になれないのね私たちは)だったりちょっと安心(まあ人のココロなんてそうそう変化しないのよ)だったりします。サイバーパンクじゃなくてスペースオペラだから正しいといえば正しいのかなあ。
そんなこんなで、平穏無事のはずの夫婦の危機とか、子供はいつの時代もやんちゃでかわいくて鼻持ちならないとか、軍属とはいえ公務員の悲劇は予算配分にあるとか、けっきょくどんぱちよりも愛がすべてを解決するのねとか、家財保険かかってましたかとか、割と身近な体験に照らし合わせて楽しめるお話でした。
ちょっとシリーズ内では小粒な感じがしたのと、ラストシーンで「そんでフォローはどうするの?」という点が気になったけど、家族愛、夫婦愛のお話としては綺麗にまとまってるかな。
SF的な視点で言うと、コリオリ力を利用したドッグファイトというのはとても面白かったっす。
ただわからないのは、スペースコロニー(円柱状)と惑星(おおよそ球形)の重心からの距離の差とコリオリ力の影響の差がどう出るのか、というところ。より小さい半径で地表面にあたる場所のGを惑星並み(この場合は地球並み)に調節しようとすれば、より自転の回転数を上げる必要があって、自転の副産物とでもいうべきコリオリ力は大きくなるんだろうけど、旋回飛行に影響が出るほどのものなのかなあ…。
あ、もうひとつ、惑星とコロニー内での重力の向きの違い(惑星は外側に人間が張り付いててコロニーは内側の壁に人間が張り付いてるイメージ、といえばわかるかなあ)ってどうやって作ってるんだっけか…。お話には直接関係がないし、どこのSFでも「お約束事項」として処理されてるけど、改めて今回そんなことを思っちゃった。
知ってたら教えて偉い人!まあ、自分でも暇見てぐぐってみるけどな。
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バケツに水を入れて振り回しても水がこぼれないやつですよ!
…そして国土地理院の重力のページハケーンw
ああそうか!
惑星では引力と遠心力の合計(ベクトル和)が重力で、コロニーには引力がないから遠心力≒重力になるのか!
…で、合ってます??
自信ないよ!
物理から遠ざかって四半世紀だよ!?