2007年08月19日

志麻友紀「マスケティア・ルージュ虚飾の婚礼」




 さて最近ブックレビューがたまってきています。参ったぞ…といいながら、今年読了した本35冊目、志麻 友紀:著「マスケティア・ルージュ 虚飾の婚礼」角川ビーンズ文庫:刊。この間読んだのは番外編だったけど、ようやく本編の続きです。

 オルテスの忘れ形見として半ば軟禁状態にあるジュリア。彼女一人だけならアレク公子の元から去ることは簡単(…超腕っ節&主人公ですからね!)なんだけど、オルテスをこそ思う民の動きとか、仲間の三銃士たちの命とかがかせになって、逃げるどころか結婚を承諾させられてしまう。どうする!?…というのがおおむね今回のお話の見所です。

 …あ〜、ユーグさん「ジュリアを愛してるから救いたい」って、そんなストレートな…(萎)。というか、いつツンからデレになったのか、そこの描写はなしですか…。そのターニングポイントこそがキャラ萌え視点としては重要なんじゃないのかと思うのですが…。
 じゃないとリヴィエール君が既に失恋した気分になってるのに報われないよ(ごめん瞬間湯沸かし器キャラ大好きなんだ…)!
 ともあれ、絶体絶命の窮地からユーグがジュリアを救うことができたのは、クロード&ロザリアの協力を取り付けることができたからで、どうやってあの2人を抱きこんだかといえば…「人間素直なのが一番なのよ効果」…?これって、た、正しいのか…な…。

 そんなわけで、アレク公子のところから脱走するのに成功し、ジュリア&ユーグの2人(の人間関係)はハッピーな方向に。クロードとロザリアもなんかおちついちゃったので、あの2人は死んでようと生き延びようと多分「治まるところに治まった」的におちつくでしょう。

 次回最終巻だそうですけど、あとは王妃様の方か。結局一貫してキャラクター紹介ページに載せてもらえなかったギュスターヴ王(だって1巻からずっと出てるんだよこの人…かわいそうに…ほろり)が病床に倒れて数ヶ月、肉体関係のない王妃の懐妊の知らせにも疑念を抱くそぶりすら見せないのは…腐っても王ということなのかなあ。なんか他にも考えていること(または諦めていること)がありそうな。
 …そして、王妃様…

 ク リ テ ィ カ ル ヒ ッ ト ですか…(意味下品)

 アキテーヌの城内で起きたクーデターと枢機卿の動き、4人に戻った銃士たちの活躍…と最終巻はラブ以外の要素でいろいろ波乱がありそうです。楽しみ。
(えーと、ラブがいやとかゆーことはないですが、やっぱ活劇がw)
posted by NOIRA at 17:49| Comment(2) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱり、この物語は野生児が大暴れする活劇が下敷きなわけで、いくら主人公を女の子にして背景を貴種流離譚っぽくしても、そこは変えられないんだなーと。

 キャラ人気が爆発して多少展開が遅くなってもいい、という感じにならなかったのが無念な気も。

 まあ、外見はともかく、基本的に体育会系ノリな方しか出てこないからそこがよろしくなかったのか(なんのかんのいっても王妃さまと枢機卿さまもすぱーんと吹っ切れてらっしゃる、方向性が違うだけで)。

 ラストも楽しみだけど、後日談を集めた番外編その2とか出てくれないかなあ。

 三銃士が下敷きなら、この後の展開も面白いはずなんだが。
Posted by F2 at 2007年08月20日 20:45
F2さん、そそそそうかなあ…<すぱーん

そんなに吹っ切れてるとは…と思ったけど、
今日「怪談」見てきて納得した!
欧米人(それに類するファンタジー住人も含む)には
クンフーがたりないわ!
…もとい、怨念が足りないわ!
(もともとそういう話じゃないよ…)
Posted by NOIRA at 2007年08月20日 21:38
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