2017年11月12日

内田和俊「レジリエンス入門: 折れない心のつくり方」

レジリエンス入門: 折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書) -
レジリエンス入門: 折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書) -

最近読書をさぼり気味でしかもブックレビューもサボり気味という状態で、
「なら別に問題ないんじゃない?」と思っていたら
あろうことか夏休みに読んだ本がまだレビューになってないとか…!
というわけで、ちょっと消化すべくレビューを書くよ!

2017年に読了した本28冊目、「レジリエンス入門: 折れない心のつくり方」、
内田和俊:著、ちくまプリマー新書:刊。

夏休み中の回覧文書の中になぜか一緒に入っていた1冊。
一緒に教頭先生のプッシュついていて、
読み始めたらけっこう面白かったので一気読みw

人生には心が折れやすくなる時期が必ずやってくる。どうすればそれを乗り越え、成長へとつなげられるのか。「レジリエンス」=心の自然治癒力を高めれば、さまざまな困難に対処することができる。その方法をわかりやすく解説する。(筑摩書房の紹介ページより)


人生には心が折れやすくなる時期が必ずやってく…いやもう万年豆腐メンタルです私。
痛いの嫌だしつらいの嫌だし運動するの嫌だし。
そうじゃなければ老いてなお丸いこんな体になってないよ(悲鳴)!!
という私のようなあなたは読んでおくといいと思うな。
心が折れやすい=心の危機を乗り越え、成長へとつなげるための
「心の治癒力(=レジリエンス)というものは何か、
その解説と高め方について論じた一冊。

この辺わざわざプッシュするということは、
教頭先生、ライフハックとかGTDとか好きなんじゃないのかなあと想像しつつ読むw
(まあ、研修会で講師の先生がプッシュしていたという背景もあるんだけど)
心理学をかじった者としては、
「新しい認知を作ることにより、認知が変われば心もちが変わる」
という考え方には賛成・共感しちゃう。
(さらには「心もちが変われば行動の変容も比較的容易」ということも付け加えておこうね)

心がぐらついたと思った時、どのように自分の認知を変えてゆけばいいのか…
ということについて、具体例満載で、身近な問題を整理するのに役立っていくと思われます。
あとは、心がぐらついている、折れやすくなっている、つらい、くじけそう…
そういうことについて自己モニターできているかどうかが肝要なんだけど、
むしろそういう件については

普段使いでこういう本を読んでおけや

という結論が正しいかな。
薬は症状が出てから買いに行くより常備しておくものである。
(…といろいろ危機になってから付け焼刃る自分に自戒を込めて言ってみたw)

そしてなんか後ろの方でマインドフルネスについてまで解説されてるんですけど…
ごめんなさい超苦手です…
そもそも教員と言う仕事はマルチタスクの連続なんじゃよ…
(だからこそ1日の終わりに瞑想を…ということになるのかもしてないけど、
1日の終わりには泥のように眠るのみです)
posted by NOIRA at 21:28| Comment(2) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

寺西恵理子「初めての編み物 ゆびあみ」

はじめての編み物 ゆびあみ -
はじめての編み物 ゆびあみ -

2017年に読了した本27冊目、「はじめての編み物 ゆびあみ」、
寺西恵理子:作、汐文社:刊。

夏休み中にカウンター仕事がてら読んだ1冊。
「マフラーやシュシュがあっという間に作れます!」との煽りに惹かれ読んでみた。
左手を織機のようにして、毛糸をひっかけて編んで行くやり方で、
出来たパーツは小さいけれども、パーツ同士を組み合わせてそこそこ大きい作品も作れます。
編んでいくからくりに興味を引かれて読んだけれども、
夏に毛糸の作品群を見てもちっともそそられないのであった…。
(それは本のせいじゃないぞ☆)

冬、こたつにみかん状態で思い出したら
トライしてみるのもいいかもしれない。
posted by NOIRA at 23:56| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

本郷儀人「かぶとむしのたたかいのおきて」

期末だ期末だ〜!
だが学級もちじゃないので比較的暇w
音楽の成績は先週出したしな。
(理科は残ってる)

さて、そんなことより後期に向けて司書の先生と打ち合わせをした。
いかん、図書館スイッチ微妙に入った。
そんなわけでブックレビュー。

2017年に読了した本26冊目、「かぶとむしのたたかいのおきて」、
本郷儀人:作、小堀文彦:絵、福音館書店:刊。
「かがくのとも」より。
(Amazonも楽天も引っかかってこなかったので画像ありません)

夏休みと言ったらカブトムシ、クワガタムシだよね!
夜の雑木林で行われる、カブトムシの闘争行動を絵本で解説!
うん、角にひっかけてひっくり返すのは知ってた!
昭和の時代に子供時代を過ごしたいい大人だからね!

だが角が折れるほどのけがをするとかマジか!
知らなかった!
カブトムシ舐めてましたごめんなさい!

無用な戦いを避けるための自然のプロセスとか、面白いです。
大人にもきっとあるあるの「知らなかった!」をつめこんでここに!

…と、夏休みに読んだ本をここまで引っ張ってしまうのもどうかと思うわけなんですが、
カブトムシの立派な角がとても男性的(意味フロイト)だなあとかおもいつつ、
今年のイグノーベル賞がとりかへばや昆虫物語だったことに思い至り、
はからずもタイムリーなブックレビューになったかと思います…

それにしてもカブトムシのメスは縄張り争いとかしないのかしら。
受け身な生殖はともかく食糧ゲット的には必要な気がするんですけど…
あ、それともカブトムシのオスは紳士ぞろい(餌場を譲ってくれる的な意味で)なのか??
posted by NOIRA at 22:15| Comment(4) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

バルー「ぞうさん、どこにいるの?」

ぞうさん、どこにいるの? -
ぞうさん、どこにいるの? -

さて明日は仕事だ!
うちにいる間にやっておこうと思ってたことが全然できてないよ!
なんということだ!
明日の自分に期待!(多分無駄)

さてブックレビューを消化。
夏休みにそんなに本を読まなかったので、消化した感じがだんだんしてきました!
(でも教務室の机に2冊ほど読みかけが…大人向けの本は進まないよw)
2017年に読了した本25冊目、「ぞうさん、どこにいるの?」、
マイア・バルー:作、柳田邦男:訳、光村教育図書:刊。

6月の読書週間のテーマ読書「環境・エコ」のテーマに入れた本。
見た通りのファンシーな絵柄で、
森の中にぞうさんとへびさんととりさんがかくれています。
本文は「ぞうさん。どこにいるの?」
「へびさん、どこにいるの?」
「とりさん、どこにいるの?」
…とまあこのくらいしか書かれていません。

…うん、今年今のところ一番の衝撃作。
最初は「これだったらウォーリーとかミッケのほうがよくできて…」とか思ってたんだけど、
2回ほどページをめくるとどきっとします。
最終的に一応ハッピーエンドっぽく終わっていますが、
悪い意味でどきどきがとまりません。
なんてこった!
舐めてた!!

ここまでシンプルに問題を浮き彫りにする手法に敬意を表したい。

…というか、地球にハッピーエンドが訪れるためには、
やっぱ人類が滅亡するしかないのかしら。
(ああ、まあ、「人類が諸悪の根源」説に関しては「グリーン・レクイエムU」的な反論もあるけどねえ)

「これいいよね」と見せてくれた司書の先生に感謝!

…そして「柳田邦男ってまだ生きてたんだっけ?すっごい昔の人じゃん…」と思った私は
柳田國男と思いっきり混同してました。

Σ 二人いたのか!!

反省するとともに柳田邦男先生の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
(祈られても迷惑だろうなあ)
(すみませんゲーム脳なので勘弁してください)

でもwikiにも「民俗学者の「柳田國男」とは異なります。」って書かれてたし、
きっと潜在的同志はいっぱいいると思うんだ…。
posted by NOIRA at 23:37| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月17日

ジャネット・ウィンター「バスラの図書館員―イラクで本当にあった話」

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話 -
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話 -

今日もお休み〜。
暑くて基本的にはやる気の出ない日々。
仕事どうしよう…(月曜からです)。
とりあえず、洗濯機を2回ほど回し、
床がぬめる気がしたので浴室の床を磨いてみた。

…私には専業主婦は無理です…怠けたい…

同様に怠けていたブックレビューも消化中w
2017年に読了した本24冊目、「バスラの図書館員―イラクで本当にあった話」、
ジャネット・ウィンター:作、長田広:訳、晶文社:刊。

6月の読書週間の時に、「テーマ読書」という企画をやって、
6年生のテーマ「戦争」の中に入っていた1冊。
テーマが戦争といっても、太平洋戦争ばっかりじゃなくて、
これは2003年イラン・イラク戦争を背景とした実話をもとに構成した絵本です。

イラクの街・バスラの図書館員が、広がる戦火の中、
図書館の蔵書を守るために、隣のレストランに本を隠したり、
友人たちと手分けをして本を自宅に避難させたりする。
なんか日本人としては「広島に原爆が」とか「大空襲で東京の街が焼けて」みたいな
イメージをどうしても持ってしまうのか、
まずは「自分の命が危ないのに本を守る余裕があるのか!」というのがひとつ驚き。
もうひとつは「隣のレストランにうつすことで本が守れるのかよ!」というのも驚き。
図書館には役所(=政治的施設)が移ってきた、ということなので、
ああ、それは攻撃対象なんだろうなあとは思うわけなんですが、
空爆とはいっても街自体が対称なわけではないのかなあとか、
東京大空襲みたいなのとはかなりイメージ違うけどこれは戦争の人権的側面の進歩?とか
家が基本木造じゃないと焼夷弾落としても大丈夫なのかしらとか、
空爆するにしても「上から爆弾落としてどかーん」というアバウトなものじゃなく
もっと精密に壊したいところだけ壊せるのかしらとか、
なんかいろいろ考えちゃった。

でもそうしたらグアムの避難訓練とか必要ないよなあ…。
それとも攻撃する主体によってその辺かなり異なる?

晶文社のこの本の紹介のページを見ると、
よそにはない手稿などもあったようだし、
救えなかった本もかなりあるみたいだけど、
この図書館自体は再建されたようでよかったです。
(現地の復興に関しては、まだまだのところもあるようですが)

そして、ちょっとぐぐってびっくり。
イラク(というかバスラ県)のグーグルマップは、
ストリートビューが使えないのね…
posted by NOIRA at 22:57| Comment(4) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

ジャーヴィス「アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ」

アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ -
アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ -

 今日は旦那を送り出してオフ日。
古いケージを金属ゴミに出し、
机の上をちょっときれいにしました。
…が、きれいじゃない場所のなんと多いことか…(ため息)

しばらく途切れていたブックレビューも消化しましょうかね。
2017年に読了した本23冊目、「アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ」、
ジャーヴィス:作、青山南:訳、BL出版:刊。
今年度の全国課題図書です。

アランはこわーいワニの一族。ジャングルのみんなは、アランをこわがるけど、それはアランのどりょくのたまもの。うろこをみがき、つめをとがらせ、歯を、いっぽんにつきさいてい10分かけてみがいてジャングルにでかけます。


Σ 嫌われ者にもプライドとアイデンティティが!

ジャングルのみんなを怖がらせているワニのアラン。
だけど、みんなが考えている「乱暴者で意地悪な怖いアラン」像を保つための努力!
すげえな!
(微妙にその方向性は間違ってないかと言いたくなるけど)

なんだか、悪役ばっかりやっている俳優さんとか、そんなのを連想した。
あと、「ぱぱのしごとはわるものです」とか。
(こっちもいい絵本だよね)

で、実はそのアランのピッカピカの歯は、入れ歯…!!
その入れ歯がなくなって…というお話。

最後にはジャングルのみんなとも仲良くなって、
もっぱら役に立つ「怖いアラン」になってめでたしめでたし。
みんなもアランのことが好きになるし、
アランもみんなに受け入れられて、
そのうえで「怖がらせる」こともできるし、
よかったね…という結末なんだけど。

なんだろう、この…
孤高さが失われたような感覚は…

いや、だれしも嫌われるのは嫌だろう。
だからハッピーエンドなんだけど…
お子様にはそういう読み方は進めないけど、
個人的にはもやもやする部分もあったりして…ううむ。

そして、感想文を書くとするなら、
「はみがき」に焦点を当てるか
「いじわる」「きらいなともだち」に焦点を当てるかによって
かなり切り口の違う内容になりそうだなあ…
ああ、でも、低学年のお子様の感想文になるだろうから、
「お兄ちゃんはいじわるだとおもってたけどじつはやさしいとおもいました」とか
「らんぼうできらいだと思っていた子とこんな面を見てなかよくなりました」的な
主旨の作文になっていくのかなあ…
posted by NOIRA at 23:03| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

イ・ヨンギョン「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」

あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま (世界傑作絵本シリーズ) -
あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま (世界傑作絵本シリーズ) -

昨日は台風の影響で日中は涼しかったけど、
夜はちっとも涼しくなかった…
最近汗べったりで4時半とか変な時間に起きる。
まいったぞ…

さて本日もブックレビューを消化するなり。
2017年に読了した本22冊目、「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」、
イ・ヨンギョン:作、かみやにじ:訳、福音館書店:刊。

お隣韓国の「閨中七友争論記」をもとに創作した民話風絵本。
原点の方は作者不詳らしいけど、
針仕事の上手な奥さんがお昼寝をしている間に、
針仕事に使う7つ道具たちが、
「この中で誰がいちばん大事な道具なのか」
「奥さんの針仕事が上手なのは誰のおかげか」
ということを主張し合い、ケンカになる…というお話。

様々な年代の女性に擬人化された道具の精たちが、
み〜んなぷんすかぷんすか主張し合うさまはなんと大人げないことか!
(いや、かわいいんですよ)
そのうちに昼寝をしていた奥さんが目を覚まして、

1)みんな道具に戻ってしまう
2)「おまえたちはみんな私の大事な道具だよ」と諭してくれる

かとおもいきや、奥さんもバトルに参加w
「何言ってんの、私がいっしょうけんめい仕事をしてるからだよ!」

…いや、奥さん奥さん大人げないよ…。

結局は「誰が欠けてもよいお仕事はできないよね」という
チームワークが大事的な結末を迎えるんですけど、
お話の帰結とは別に、
昔の韓国では男女の生活空間が分かれていたという話をどこかで聞いて、
「女の園って怖いなあ」とも思ってしまった1冊。

…でもまあ、男子ばかりとか女子ばかりという空間は、
別に昔の韓国に限ったお話じゃないんだけどね。
(「大奥」なんかを想像するけど、さすがにそれは絵本化は無理だろうと)
posted by NOIRA at 22:01| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

ふくべあきひろ「いちにちどうぶつ」

いちにちどうぶつ (PHPにこにこえほん) -
いちにちどうぶつ (PHPにこにこえほん) -

暑くてやる気が出ない…
明日は人間ドックなので食事も終わり、
「水とお茶は就寝まで摂取してもいいです」とあったので一安心。
絶飲食だと熱中症が心配よ…

さて、そんなわけでブックレビュー消化〜。
2017年に読了した本21冊目、「いちにちどうぶつ」、
ふくべあきひろ:文、かわしまななえ:絵、PHPにこにこ絵本:刊。
一日シリーズの第5弾。

どうぶつずかんって、たのしいな。ほんもののやせいどうぶつは、もっとたのしいのかな? よし、いちにちどうぶつになってみよう。


キタコレ!
今度は動物になりまくりますよ〜!

今回はいろんな動物になって、
動物の生態を「しらなかった〜!」と落とす「いちにちこんちゅう」型。
いろんな動物のプチ蘊蓄とともに楽しく読めます。

…このシリーズ、ためになると「ひどい目に会う」のインパクトが弱くなるなあ…。
知らなかったことが描いてあるのは別種の楽しさなんだけどねえ。
でもまあ、動物たちが日々ひどい目に会っているかというとそうでもないわけで、
妥当な流れなんじゃろか…。
posted by NOIRA at 22:38| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

ふくべあきひろ「たべてあげる」

たべてあげる -
たべてあげる -

無事17万ヒット達成!
みんないつもありがとうございます!

 さて、放置していたブックレビューを再開w
2017年に読了した本20冊目、「たべてあげる」、
ふくべあきひろ:文、おおのこうへい:絵教育画劇:刊。

今年は食育も力を入れてまして(学校が)、
この本の存在を知って司書の先生に「買って〜」と
おねだりして入れてもらいました。
なのに新刊に入れたら大人気。
ずいぶん待って読んだのですよぐぬぬ…。

 好き嫌いをするりょうたくん。
じぶんを名前で呼ぶあたり、そこそこ幼い子であることが推察されます。
彼の前に現れた一寸法師のような小さな子。
「ぼくは小さなりょうたくん。
きらいなものはぜんぶたべてあげるよ」

…あれっ!?サイズ感はかなりちがうけど、
大小ふたりのりょうたくんはそっくり。

Σ これってドッペルゲンガーですよね!

Σ つまり死亡フラ(略

というわけで、最後に立場が逆転し、
本物も食べられてしまうというホラー展開へ。
(ドッペルゲンガーりょうたくんは瞳の輝きがわざと省略されていて、
同じ顔なのに微妙に不気味に描かれております。
うむ、芸が細かい!)

好き嫌いの多いお子様にトラウマを植え付ける系の絵本です。

大・歓・迎!

…血の池とか針の山とか、閻魔様に舌を抜かれるとか、
そういう日常ファンタジーは信じてないけど結構大事だと思うんだよねえ…
人間が見ているかもしれないから
「誰も見ていなければやっても大丈夫」
になるわけで、罪悪感とか規範意識の内在化のためには
いわゆる「お化け」とか不思議なものの存在はむしろ大事なんじゃないかな。

というわけで、嫌いなものを残すたびに
ドッペルゲンガーの陰に怯えるお子様が量産されることを願いますw(違

そして、重箱のすみをつつく大人の読み方として、
「作者紹介」に2人分の「嫌いな食べ物」情報が載っているのが
世界観としてとても大事なのだと思います(キリッ!

今年の新刊一押し図書ですwww
posted by NOIRA at 23:51| Comment(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

ふくべあきひろ「いちにちこんちゅう」

いちにちこんちゅう (PHPにこにこえほん) -
いちにちこんちゅう (PHPにこにこえほん) -

 3連休の最終日。
洗濯くらいしかしなかったわけですが、ブックレビューくらい消化したいなと…

 2017年に読了した本19冊目、「いちにちこんちゅう」、ふくべあきひろ:文、かわしまななえ:絵、PHPにこにこ絵本:刊。

「いちにち」シリーズ第7弾!
これは去年の新刊で、2016年7月刊行です!
こんちゅうってかっこいいな!
…という例のノリで、今回は1日昆虫になりまくる「ぼく」。
最近「毎回ひどい目に会う」というパターンは崩れてきてるっぽいけど、
それは昆虫を好きなお子様が減ったからでしょうか。
(ジャポニカ学習帳の昆虫表紙が一時期危機になっていたような気が)

まあ、昆虫というのはお子様に取って永遠に興味深いものらしいので、
むしろリスペクトされるべく蘊蓄を語る方向性に行ったのではないかなとw
本物の蝶は好きじゃないけど、
「チョウだけに超イケメン」のページがなんか好きv
…主人公「ぼく」じゃなくなってるじゃんか〜〜〜wwwww

相変わらず「一日〇〇!」→オチの絵と擬音で大笑い、というパターンは健在。
昆虫が好きな子にもそうでない子にもおすすめ!

…夏休みになったら積んである本も読もうと思います…
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2017年07月01日

ディビッド・シャノン「ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった」

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった -
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった -

 昨日で一応読書週間は終了。
並走して一人読書週間レビュー祭り開催中…なのに昨日の記事はビキニアーマーのインパクトに負けた…
最終日は、6年生のテーマ読書にお付き合い!仕事したよ!

 2017年に読了した本18冊目、「ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった」、ディビッド・シャノン:文・絵、清水奈緒子:訳、セーラー出版:刊。

 ほんとうは好きなのに、みんながリマ豆を嫌いなので、
食べたいのを我慢しているカミラは、まわりにどう思われているのか気にしてばかり。
そんなカミラの体が、ある朝とつぜんしまもように!


 たまった本の放出なので昨日読んだ本じゃないけど、
5年生対象に読み聞かせをした1冊。

 体が縞々模様になったのを皮切りに、
どんどん外見が変化していく恐ろしい病にかかったカミラ・クリーム。
本当の姿はどこに?
本当の「わたし」はどこに?

 …うわ。
絵本だから面白おかしくストライプとかチェックの体色になっちゃって、
最後に治って良かったね、
ついでに人目をあんまり気にしなくてもいいことがわかってよかったね、という内容だけど。
これは大人でもけっこう深刻な問題をはらんでいるような…

整形とかはちょっと特殊な例かもしれないけど、
アンチエイジングとかダイエットとか、
マスク外せない話とか眉毛を抜かずにいられない話とか…

♪ありの〜ままに〜♪

いや、難しい。
全く何の人目も気にしないのも問題だろうし、
人目を気にしすぎて委縮するのも問題だろうし、
紙一重超えちゃうと被害妄想とか誇大妄想とか…

ピアプレッシャー感じ始める時期に読み聞かせするのが妥当だとは思うんだけど、
とりあえず大人も時々読んで自省しとけ、みたいな。

私?御多分に漏れず人のことは言えませんとも!

かわいいし面白いけどボディブローのように効く1冊。
posted by NOIRA at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

ルーシー・ナップ「モナ・リザをぬすんだのはだれ?」

モナ・リザをぬすんだのはだれ? (大型絵本) -
モナ・リザをぬすんだのはだれ? (大型絵本) -

 読書週間4日目。
並走して一人読書週間レビュー祭り開催中www
今日は司書の先生の手伝いもしたんだぜ!

 2017年に読了した本17冊目、「モナ・リザをぬすんだのはだれ?」、ルーシー・ナップ:文、ジル・マックエルマリー:絵、結城 昌子:訳、岩波書店:刊。

 モナ・リザが消えた!世界一有名な絵は、いったいどこへ?かくしたのはだれ?ぬすんだのはだれ?


 絵の中のモナ・リザ視点で追うアバウトモナ・リザ追跡行。
絵が描かれたとき、王家の人にひきとられ、
そして盗まれてふたたび美術館に戻るまでの物語。
ただし、主人公は「絵の中の人」なので、
「誰?_」に関しては言及しません。
「あの男」というように、絵の中の人が回想できる程度の情報に限られています。
凝ってるなあ。

あくまで「きれいな絵が描かれてから今までの経緯をたどる」物語を、
絵の立場になって語っているのがユニーク。
作者も美術館ゆかりの人らしく、時代背景や裏話をもりこみつつも、
子どもが読者であっても感情移入しやすい本になっております。

実際に盗んだ人について気になる人は、あとがきで紹介されているので読んでみてね☆
posted by NOIRA at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

内田麟太郎「イタチとみずがみさま」

イタチとみずがみさま (えほんのぼうけん28) -
イタチとみずがみさま (えほんのぼうけん28) -

 読書週間3日目。
並走して一人読書週間レビュー祭り開催中www
だがほんのり司書の先生ばっかりが頑張っている気がして申し訳ない…

 2017年に読了した本16冊目、「イタチとみずがみさま」、内田麟太郎:作、山本孝:絵、岩崎書店:刊。

あざみに恋したイタチ。しかし、日照りが続き、あざみが枯れそうになる。
水神様に必死に祈るイタチの願いが届いたのか、空からポツポツと雨が落ちてきた。6月の行事絵本。


大切なアザミを死なせないために、イタチは必至で雨ごいをする。
それはいつしか忘れられた雨ごいの踊りとなって、天に雲を沸かせ雨を降らせる…

他愛ないながらもかわいらしい、民話風語り口のお話。
だが、読みながら「恋かよ!」「おまえかよ!」と突っ込みが止まらない。
これが恋心である必然性がよくわからないのだが、
それは私の女子力が枯れたせい?
それとも昭和の腐女子の「やおい」談義の名残??

わりと何も考えずに「はあ〜」「かわいそう〜」
「がんばったんだね〜」「よかったね〜」で済ませそうなお子様を前に、
かわいらしく読み聞かせしたい1冊。
でもラストで「おまえかよ!」という突っ込みが聞かれたらそれはそれで面白いかも。
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2017年06月27日

ムウェニエ・ハディシ「くいしんぼうシマウマ」

くいしんぼうシマウマ〈新装版〉 -
くいしんぼうシマウマ〈新装版〉 -

 読書週間2日目。
並走して一人読書週間レビュー祭り開催中www

 2017年に読了した本15冊目、「くいしんぼうシマウマ」、ムウェニエ・ハディシ:文、 アドリエンヌ・ケナウェイ:絵、 草山万兎:訳、西村書店:刊。

 ずっとずっと昔、サバンナで暮らす動物たちの体は、みんなうすぼけたつまらない色でした。ある日、大きな音とともに現れたほら穴で素敵な毛皮を見つけて、動物たちは思い思いに着飾ります。さて、くいしんぼうのシマウマくんは...? ケニアの昔話。


 動物の体色や模様の起源話。
動物たちは自分の好みの毛皮を自分で縫って着飾ったんだそうな。
だけど食いしん坊のシマウマは、あっちこっちで寄り道をして、
着いた時には黒い毛皮しかなかった。
しかも食いしん坊で太っているもんだからびりびりに破けて今のあの縞々が…

Σ ちょっと待った!!
シマウマのあれを「太っている」とするならば、
私はどうしたらいいの〜〜〜〜〜〜!!

レーシング・ストライプス」とかを見た感触では、
さすがに馬よりはお尻がむっちりしてるかなと思うけど
(瞬発力を感じさせるトモの発達)
太っているという印象はないじゃないのよ…

…それとも後日談として「反省してやせ細った」のかしら…

重箱の隅的な感想はともかく。
途中でなんだか読めてくるオチに向かって楽しく進む物語と、
きりっとビビッドでポップな絵柄がマッチしてて素敵な絵本。
文の人も絵の人も、ケニアにはゆかりの深い国際人。
そして訳者の人は翻訳が本業じゃなくって生態学とかやっている理学博士らしいぞ。
あんまり情緒的な感じのしない仕上がりになっているのはそのせいかもしれない。
(…まあ、この手の起源話はそんなに情緒を追いかけないけどねえ)

不透明水彩とか取り出したくなる1冊でしたw
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2017年06月26日

かさいまり「くれよんがおれたとき」

くれよんが おれたとき -
くれよんが おれたとき -

 読書週間開幕!
休み時間は阿鼻叫喚!
一週間駆け抜けるわよ!みたいな。

 というわけで、今週は読み終わった本のブックレビュー強調週間ですw
読んだらとっとと記録しろや自分www

 2017年に読了した本14冊目、「くれよんがおれたとき」、かさいまり:作、北村裕花:絵、公文出版:刊。
平成29年新潟県課題図書。課題図書つながりで「ばあばは、だいじょうぶ」の後で読んでみた。
友達との微妙ないさかいについて描かれた物語だけど、
ばあちゃんが認知症になるよりほっとするよ…。
というか、この物語がアンハッピーエンドで終わったとしても、
この先仲直りすることはあり得るわけで、
子ども視線で「こんなとき、どうするかな」「あの時の〇〇ちゃん、こんな気持ちだったのかな」と
考える余地があることもあり、こっちの方が安心してお子様に渡せるなあ…
(いや、「家族が病気」枠もそれはそれで大事だとは思うんだけどさ!)

主人公の女の子は気が小さくておとなしいようだけど、
それでもしっかり感じていることはあって、
それがなんだかあるある過ぎて好感が持てます。

新しいクレヨンがもったいなくて使えない。あるある。
仲良しのお友達に「貸して」って言われて、本当はいやなんだけど断れない。あるある。
がっつり使われちゃってがっかり。あるある。
返してって言えない。だったら我慢すればいいのに顔や態度に出ちゃう。あるあるある!

幼いころのあるある中枢をいろいろと刺激されました。
でも、だからこそ最後にふり絞った勇気は素敵だよね。
素直に共感出来ましたとも!
(う〜ん、逆に素直に共感できすぎるから引っかかりが少なくて感想文課題図書向けじゃないのか?)

自分にも、もったいなくて死蔵してしまったあれやこれやがあるわけですが、
(そしてそれがハムスターの巣を構成していて断捨離なんてとてもとてもなのですが)
「モノはモノ」と割り切って使えるようになることが成長なのか、
「大事なものだから貸せない」ときっぱり言えるようになることが成長なのか、
「不満があってもポーカーフェイス完璧」が成長なのか。
いや、どれもある意味成長なんだろうけど、どのベクトルが正しいのかなあ…。
(個人差であるとは思うけどさ)

そして、最近の自分を振り返ってみるに、
「新しく買ったものがもったいなくて使えない」はまだかすかにあるけど、
「お気に入りだから貸したくない」が徐々になくなってきた感じ…

たぶん「布教活動」になっちゃってるんだろうなあ。
特に文具。
困ったもんだ。
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2017年06月18日

楠章子「ばあばは、だいじょうぶ」

ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) -
ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) -

 2017年に読了した本13冊目、「ばあばは、だいじょうぶ」、楠章子:作、いしいつとむ:絵、童心社:刊。
平成29年全国課題図書。一応課題図書だから読んでみた。

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい…。


 うわわわわ。認知症のおばあちゃんを子どもの視線から見た物語か!
課題図書にはどうも「病気枠」があるんじゃないかと思うほど弟や妹が病気になったり死んじゃったりするわけですが、これもそういう系統の選書なのでしょうか。
だいじょうぶ、だいじょうぶ」あたりでも思うんだけど、「病気」の弟や妹ならなおる希望もあるんだよなあ(まあ、そういう物語では結構な頻度で死にますが)。
だが、老人の場合は、なおる希望がとても少ない。
そして、作者の体験が元になっているという「大好きだったはずのおばあちゃんにやさしくできなくなっていく主人公」のリアル。
…ごめんなさい、絵本でこれは…きついっす…。

そもそも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」なんかは5年生の教科書に載ってるんだけど、
ベッドに横たわるおじいちゃんに、ぼくが「だいじょうぶだよ」と話しかけるラストで、
私自身が「大丈夫なもんか〜〜〜〜〜〜っ!」って言いたくなるからなあ。
(授業ですのでお子様の解釈とか教科書の解釈に合わせますけどね)

大丈夫じゃないけど大丈夫って言わなきゃいけないんだよ!
それが病室に行った時のジャスティス!
(祖母が末期がんで入院してた大学時代の叫び)
目の前で呼吸が止まっても冷静にナースコールですよ!

…そんなわけで「大丈夫じゃないがな!」と内心叫びつつも読了。
お子様読者はそこで終了なんだけど、
大人な私はあとがきまで読んでさらに身につまされました…。
老々介護とかこの先自分の身にも…
(というか、若いころの人生設計ではそろそろいなくなってるはずなんだけど、
なんかとりあえずもうしばらく生きられるっぽいから自分の認知に心配が…)

で、読書感想文の審査もしたことがあるんだけど、
本の内容と感想にリンクして、
自分(感想文を書いた人)の生き方の変化を問う…みたいな読み方するんですよ…。
この本の感想文、なんか壮絶そうだなあ…

というわけで、意外に重たい1冊。
感想文を書かない人も、ぜひ。
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2017年06月15日

キム・ファン「すばこ」

すばこ [ キム・ファン ] - 楽天ブックス
すばこ [ キム・ファン ] - 楽天ブックス

 今日も今日とて限界体力。
昨日の「いってらっしゃ…(がくり)」に引き続き、
今日は「おかえりなさ…(ばたり)」という感じなんだけど、
6年生は無事に帰ってきましたのでまあいいかなと。


 で、相変わらずのカウンター読書。2017年に読了した本12冊目、「すばこ」、キム・ファン:文、イ・スンウォン:絵、ほるぷ出版:刊。

 「小鳥さんが子育てしやすいように巣箱をかけよう!」
さて、この発想はいったいいつ頃できたものなのか。
なんたって昔は鳥なんてどこにでもいたし、
人間の頭には「保護する」なんていう単語はなかった。
パパゲーノは鳥もちもって捕って売ってたわけだしね。

 で、ドイツのベルレプシュ男爵による巣箱の発想とその完成、
世界への広がりなどを絵本で表現したのが本作。
鳥スキーは読んで感動するのがいいと思うよ!
ちなみに、日本では森岡農林高等学校の実習で使われたのが最初である…みたいな
しびれる蘊蓄もちらり。

元祖鳥スキーの男爵に敬礼!
緑あふれる挿絵もちょっとほっとするよ!
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2017年05月25日

たかとのほうこ「みどりいろのたね」

みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ) -
みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ) -

 だらだらとカウンター読書継続中。2017年に読了した本11冊目、「みどりいろのたね」、たかとのほうこ:作、太田大八:絵、福音館書店:刊。

 エンドウ豆の種と一緒に、まあちゃんはメロン味のあめを植えちゃった!土の中でけんかをする種とあめ。でもまあちゃんがお水をやらないので、おなかがすいた種たちはあめをなめて…

 すっとぼけた挿絵がかなりの味をもってる1冊。
とかく種をまくと「きちんとお水をあげないと枯れてしまいますよ!」
それでなくても「学校にあめなんかもってきてはいけません!」
「お勉強中にふざけてあめなんか畑に植えないの!!」
みたいな生活が我が人生。ああ。
…まあ、畑に種まきにいってあめをなめてたお子様を叱った経験なんてないんだけどさ。
(そこまでフリーダムなお子様はそうそういませんよねえ)

で、あめはなめてもらえて大満足(消えるけど)。
まあちゃんも知らない間に芽が出て豆がなって大満足。
食べてみたらまめがメロン味で、周りの友達も大満足。

…という「因果応報?なにそれおいしいの?」的ほのぼの大団円w

お子様は「よかったね、おもしろかったね」でしょうけど、
世知辛い大人の私はなぜか反省したのでした…。

いや、「結果オーライ」なんてよくあることだけどさ!
自分自身も結果オーライ教のある意味信者だけどさ!
何でダメージ受けてんだちくしょうwww
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2017年05月15日

前川貴行「北の馬と南の馬」

北の馬と南の馬 -
北の馬と南の馬 -

さて応援練習で忙しいながらも図書室のカウンターにも入ってるよ!
というわけで、2017年に読了した本10目、「北の馬と南の馬」、前川貴行:写真と文、あかね書房:刊。

宮崎県・都井岬に生息する「御崎馬」と、青森県・尻屋岬に住む「寒立馬」。
ともに天然記念物に指定されている2種類の中型馬の暮らしを写真と文でつづった1冊。

5年生の国語の教科書で紹介されているらしき絵本なのですが、
絵本と言いつつ、写真は詳細かつダイナミックだし、
生態にもわかりやすく触れられているし、なかなか良い1冊でした。
(馬スキー爆発、という話もある)

「天然記念物」とはいっても、天然に放置していてはその血筋がきちんと続いていくとは限らないわけで、
人の手による自然のバランスを考えた保護がきちんとなされないといけないのだなあ…と実感。

里山の管理とか田んぼ周りの自然なんかにも通じる話なんだけど、
「自然=人間と対立するもの」なのではなく、
畏れながらも手を入れて共存していくべきものなんだろうなあ…

…というか、そういう文脈で教科書に載ってるんだろうか。
(5年の国語の教科書…何年振りかしら)
レイチェル・カーソンの電気なんかもラインナップされてたような気がするし。

そんなわけで堪能しました。
馬見に行きたくなったよ!
(乗るのは体重がアレしてアレなのであきらめた…)
(あ、待てよ、輓馬ちゃんたちならもしかして余裕で…)
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2017年04月25日

あきびんご「30000このすいか」

30000このすいか -
30000このすいか -

なんだかんだで仕事が進んでよかったー!
…だが体力的にはヘロヘロです…
Σちょっとまってよまだ週の序盤ですよ!!

2017年に読了した本9目、「30000このすいか」、あきびんご:作、、くもん出版:刊。

山の中の広い畑での〜んびりと
おひさまの光をたっぷり浴びて育った見事な「すいか」たち。
その数はなんと30000個。まるまるとしていて美味しそうです。

ある日のこと。
カラスの噂話を耳にしたすいかは
驚愕の事実を知って気絶しそうになります。

「ねえ。みんな きいた?わたしたち たべられるんだって!」

それはたまったもんじゃないと、すいかたちは夜中に脱走を企てます。


Σ 君たちおいしく食べてもらうために大きくなったんじゃないの!?

たべられちゃう!と慌てて逃げだしたスイカたちのシュールな逃避行。
真夜中のみちをみんなでごろんごろんごろんごろん…

…これ…スイカじゃない…レミング…
…いや待て…なんか妖怪の行列というか…あ、もしかして「魑魅魍魎」とはこのこと?

無事に逃げてないじゃん!
レミングかよ!
群体かよ!
なめるのかよ!
結局食われるのかよ!

ページをめくるたびに突っ込みが止まらない1冊。

教室では読み聞かせしづらいですが、
ご家庭でお父様が読み聞かせるのにぴったりの1冊…で…

…いや待て。
これはむしろお子様がお父様に読み聞かせをするといいと思います!
そしてページをめくってお子様が一区切り読むごとに、

聞いていたお父様が総突っ込みを入れるといいと思います!
(むしろ家庭の読書がシュールな方向に!)

新しい家族読書の在り方を提案する素晴らしい1冊を皆様もぜひ!
(いや、そんな意図で発刊されてないから!)

別にお母様が読み聞かせてもらって総突っ込み入れてもいいとは思うけど、
お母様の「大阪のおばちゃん的指数」が要求されそうな気がするんだよなあ…
あえてお父様と限定したのはそういう意図があったからで、
ジェンダーバイアスかける気はないよ!
(でも立派にバイアスがかかってる気がしますけどね)
posted by NOIRA at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする