2017年06月18日

楠章子「ばあばは、だいじょうぶ」

ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) -
ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち) -

 2017年に読了した本13冊目、「ばあばは、だいじょうぶ」、楠章子:作、いしいつとむ:絵、童心社:刊。
平成29年全国課題図書。一応課題図書だから読んでみた。

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい…。


 うわわわわ。認知症のおばあちゃんを子どもの視線から見た物語か!
課題図書にはどうも「病気枠」があるんじゃないかと思うほど弟や妹が病気になったり死んじゃったりするわけですが、これもそういう系統の選書なのでしょうか。
だいじょうぶ、だいじょうぶ」あたりでも思うんだけど、「病気」の弟や妹ならなおる希望もあるんだよなあ(まあ、そういう物語では結構な頻度で死にますが)。
だが、老人の場合は、なおる希望がとても少ない。
そして、作者の体験が元になっているという「大好きだったはずのおばあちゃんにやさしくできなくなっていく主人公」のリアル。
…ごめんなさい、絵本でこれは…きついっす…。

そもそも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」なんかは5年生の教科書に載ってるんだけど、
ベッドに横たわるおじいちゃんに、ぼくが「だいじょうぶだよ」と話しかけるラストで、
私自身が「大丈夫なもんか〜〜〜〜〜〜っ!」って言いたくなるからなあ。
(授業ですのでお子様の解釈とか教科書の解釈に合わせますけどね)

大丈夫じゃないけど大丈夫って言わなきゃいけないんだよ!
それが病室に行った時のジャスティス!
(祖母が末期がんで入院してた大学時代の叫び)
目の前で呼吸が止まっても冷静にナースコールですよ!

…そんなわけで「大丈夫じゃないがな!」と内心叫びつつも読了。
お子様読者はそこで終了なんだけど、
大人な私はあとがきまで読んでさらに身につまされました…。
老々介護とかこの先自分の身にも…
(というか、若いころの人生設計ではそろそろいなくなってるはずなんだけど、
なんかとりあえずもうしばらく生きられるっぽいから自分の認知に心配が…)

で、読書感想文の審査もしたことがあるんだけど、
本の内容と感想にリンクして、
自分(感想文を書いた人)の生き方の変化を問う…みたいな読み方するんですよ…。
この本の感想文、なんか壮絶そうだなあ…

というわけで、意外に重たい1冊。
感想文を書かない人も、ぜひ。
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2017年06月15日

キム・ファン「すばこ」

すばこ [ キム・ファン ] - 楽天ブックス
すばこ [ キム・ファン ] - 楽天ブックス

 今日も今日とて限界体力。
昨日の「いってらっしゃ…(がくり)」に引き続き、
今日は「おかえりなさ…(ばたり)」という感じなんだけど、
6年生は無事に帰ってきましたのでまあいいかなと。


 で、相変わらずのカウンター読書。2017年に読了した本12冊目、「すばこ」、キム・ファン:文、イ・スンウォン:絵、ほるぷ出版:刊。

 「小鳥さんが子育てしやすいように巣箱をかけよう!」
さて、この発想はいったいいつ頃できたものなのか。
なんたって昔は鳥なんてどこにでもいたし、
人間の頭には「保護する」なんていう単語はなかった。
パパゲーノは鳥もちもって捕って売ってたわけだしね。

 で、ドイツのベルレプシュ男爵による巣箱の発想とその完成、
世界への広がりなどを絵本で表現したのが本作。
鳥スキーは読んで感動するのがいいと思うよ!
ちなみに、日本では森岡農林高等学校の実習で使われたのが最初である…みたいな
しびれる蘊蓄もちらり。

元祖鳥スキーの男爵に敬礼!
緑あふれる挿絵もちょっとほっとするよ!
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2017年05月25日

たかとのほうこ「みどりいろのたね」

みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ) -
みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ) -

 だらだらとカウンター読書継続中。2017年に読了した本11冊目、「みどりいろのたね」、たかとのほうこ:作、太田大八:絵、福音館書店:刊。

 エンドウ豆の種と一緒に、まあちゃんはメロン味のあめを植えちゃった!土の中でけんかをする種とあめ。でもまあちゃんがお水をやらないので、おなかがすいた種たちはあめをなめて…

 すっとぼけた挿絵がかなりの味をもってる1冊。
とかく種をまくと「きちんとお水をあげないと枯れてしまいますよ!」
それでなくても「学校にあめなんかもってきてはいけません!」
「お勉強中にふざけてあめなんか畑に植えないの!!」
みたいな生活が我が人生。ああ。
…まあ、畑に種まきにいってあめをなめてたお子様を叱った経験なんてないんだけどさ。
(そこまでフリーダムなお子様はそうそういませんよねえ)

で、あめはなめてもらえて大満足(消えるけど)。
まあちゃんも知らない間に芽が出て豆がなって大満足。
食べてみたらまめがメロン味で、周りの友達も大満足。

…という「因果応報?なにそれおいしいの?」的ほのぼの大団円w

お子様は「よかったね、おもしろかったね」でしょうけど、
世知辛い大人の私はなぜか反省したのでした…。

いや、「結果オーライ」なんてよくあることだけどさ!
自分自身も結果オーライ教のある意味信者だけどさ!
何でダメージ受けてんだちくしょうwww
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2017年05月15日

前川貴行「北の馬と南の馬」

北の馬と南の馬 -
北の馬と南の馬 -

さて応援練習で忙しいながらも図書室のカウンターにも入ってるよ!
というわけで、2017年に読了した本10目、「北の馬と南の馬」、前川貴行:写真と文、あかね書房:刊。

宮崎県・都井岬に生息する「御崎馬」と、青森県・尻屋岬に住む「寒立馬」。
ともに天然記念物に指定されている2種類の中型馬の暮らしを写真と文でつづった1冊。

5年生の国語の教科書で紹介されているらしき絵本なのですが、
絵本と言いつつ、写真は詳細かつダイナミックだし、
生態にもわかりやすく触れられているし、なかなか良い1冊でした。
(馬スキー爆発、という話もある)

「天然記念物」とはいっても、天然に放置していてはその血筋がきちんと続いていくとは限らないわけで、
人の手による自然のバランスを考えた保護がきちんとなされないといけないのだなあ…と実感。

里山の管理とか田んぼ周りの自然なんかにも通じる話なんだけど、
「自然=人間と対立するもの」なのではなく、
畏れながらも手を入れて共存していくべきものなんだろうなあ…

…というか、そういう文脈で教科書に載ってるんだろうか。
(5年の国語の教科書…何年振りかしら)
レイチェル・カーソンの電気なんかもラインナップされてたような気がするし。

そんなわけで堪能しました。
馬見に行きたくなったよ!
(乗るのは体重がアレしてアレなのであきらめた…)
(あ、待てよ、輓馬ちゃんたちならもしかして余裕で…)
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2017年04月25日

あきびんご「30000このすいか」

30000このすいか -
30000このすいか -

なんだかんだで仕事が進んでよかったー!
…だが体力的にはヘロヘロです…
Σちょっとまってよまだ週の序盤ですよ!!

2017年に読了した本9目、「30000このすいか」、あきびんご:作、、くもん出版:刊。

山の中の広い畑での〜んびりと
おひさまの光をたっぷり浴びて育った見事な「すいか」たち。
その数はなんと30000個。まるまるとしていて美味しそうです。

ある日のこと。
カラスの噂話を耳にしたすいかは
驚愕の事実を知って気絶しそうになります。

「ねえ。みんな きいた?わたしたち たべられるんだって!」

それはたまったもんじゃないと、すいかたちは夜中に脱走を企てます。


Σ 君たちおいしく食べてもらうために大きくなったんじゃないの!?

たべられちゃう!と慌てて逃げだしたスイカたちのシュールな逃避行。
真夜中のみちをみんなでごろんごろんごろんごろん…

…これ…スイカじゃない…レミング…
…いや待て…なんか妖怪の行列というか…あ、もしかして「魑魅魍魎」とはこのこと?

無事に逃げてないじゃん!
レミングかよ!
群体かよ!
なめるのかよ!
結局食われるのかよ!

ページをめくるたびに突っ込みが止まらない1冊。

教室では読み聞かせしづらいですが、
ご家庭でお父様が読み聞かせるのにぴったりの1冊…で…

…いや待て。
これはむしろお子様がお父様に読み聞かせをするといいと思います!
そしてページをめくってお子様が一区切り読むごとに、

聞いていたお父様が総突っ込みを入れるといいと思います!
(むしろ家庭の読書がシュールな方向に!)

新しい家族読書の在り方を提案する素晴らしい1冊を皆様もぜひ!
(いや、そんな意図で発刊されてないから!)

別にお母様が読み聞かせてもらって総突っ込み入れてもいいとは思うけど、
お母様の「大阪のおばちゃん的指数」が要求されそうな気がするんだよなあ…
あえてお父様と限定したのはそういう意図があったからで、
ジェンダーバイアスかける気はないよ!
(でも立派にバイアスがかかってる気がしますけどね)
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2017年04月20日

鈴木のりたけ「ぼくのおふろ」

ぼくのおふろ (わたしのえほん) -
ぼくのおふろ (わたしのえほん) -

2017年に読了した本8目、「ぼくのおふろ 」、鈴木のりたけ:作、、PHPえほん:刊。

おふろにはいろう!
から想像する夢のお風呂の数々。
♪あんな風呂いいな いれたらいいな♪
妙なダジャレ風呂もあるけど、そこはそれ、
「ぼくのかんがえたさいきょうのおふろ」だからあえてつつかない。

途中からウォーリーを探せ!風味のアドベンチャー展開になるのもなかなかよろしい。

…だがすべての風呂が楽しすぎてのぼせそうだw

お風呂を愛するすべての人と「ぼくがかんがえたさいきょうのせってい」が好物の人すべてにささげたいw

…温泉に行きたくなってきました…
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2017年04月19日

ふくべあきひろ「いちにちおもちゃ」

いちにちおもちゃ (PHPにこにこえほん) -
いちにちおもちゃ (PHPにこにこえほん) -

 毎日毎日へろへろしていますが、仕事もちゃんとやってるよ!
今週からは始業前に図書室のカウンター業務を始めたよ!

…で、本とかお子様とかの相手をしていたら、ブックレビューがそこそこたまっているのを思い出したなりw

2017年に読了した本7目、「いちにちおもちゃ 」、ふくべあきひろ:作、かわしまななえ:絵、PHPにこにこえほん:刊。

おもちゃって、たのしそうだな。よし、いちにちおもちゃになってみよう。


主人公の「ぼく」は、おもちゃを見てそう思います。

シリーズを読んできた人ならわかるよね?

そう、フラグだ!

いちにちくれよん。紙にこすりつけられて、いたたたた〜。
いちにちコマ。ぐるぐる目がまわってきもちわるい。
いちにちぬりえ。ぐちゃぐちゃにぬられて、変な顔。


おもちゃになってみたがために、これでもかと繰り広げられる苦労の数々。
フラグ回収しまくりで、安定してひどい目にあいます。
おもちゃって、大変なんだなあ。

だから大事にしよう、ちゃんと片付けよう…と
なんかいい方向にオチが付くんだけど、
…解せぬ。どうしてそうなった…。

お子様たちは「楽しく一緒に遊んであげている」つもりなんだろうけど、
そのように演出しながら苦労を一身に背負っているおもちゃたちにエールを送りたい。

…別に日々苦労してるからじゃないわよ。

多分。
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2017年03月12日

西村豊「ヤマネさん―お山にかえるまで - 」

ヤマネさん―お山にかえるまで -
ヤマネさん―お山にかえるまで -

今週末もだらだら終了してしまった。
仕事持って帰ったのになあ…
うん、明日から本気出すw

さて2017年に読了した本6目、「ヤマネさん―お山にかえるまで - 」、西村豊:写真と文、アリス館:刊。
学校で読み散らかした児童書をレビューするシリーズですが、最近は図書室は行ってないのに消化試合気味w

シャイであるがゆえになかなか人前に姿を現さないヤマネさん(と、ぼのぼのにあったような気がする

そのヤマネの赤ちゃんを保護して、山に返すまでの記録を文と写真でつづった1冊。

…こんな萌え死ぬやんか〜〜〜〜!!
全ページもふもふしたいよ!
そして(地方にもよるだろうけど)、意外と身近なところに潜んでいることがわかったり、
多分新潟の街中では無駄知識になるだろうけど幼体を拾った時どう飼育するかとか、
島民をどうサポートしていくかとか、なかなか素敵な視点で書かれております。

もし野生動物をひろったらどうするか。

ああ、鳥もそうだけど拾わずに済むことが大前提として、
(かなり建前くさいな私が言うと)
拾ってしまったら助けてあげたいよね!
そういう時にちょっと役立ちそうな1冊。

…多分拾わないだろうけど、「拾っちゃったらどうしよう」的な妄想にも役立つ1冊!

もふスキーは必見!
(ちなみに著者はヤマネのプロらしく、
ヤマネ本がほかにも刊行されております)
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2017年02月19日

朝倉仁監修「さわって学べる算数図鑑」

さわって学べる算数図鑑 -
さわって学べる算数図鑑 -

週末はだらだらゲームして過ぎて行った〜。
風邪の症状も微妙に残って平日へ続く。

さて2017年に読了した本5冊目、「さわって学べる算数図鑑」、朝倉仁:監修、Gakken:刊。
学校で読み散らかした児童書がたまってるけど、久々に自分で買った本なので飛び込みレビューで。

「目と指先から算数センスが身につく!」と帯にある通り、
算数関係の仕掛け絵本です。
はしごを上ったり下りたりして足し算、引き算。
3つずつドットが出てくる窓をぱかぱか操作して掛け算、割り算。
展開図をくるくる組み立てて立体図形!

算数の時間で実際にやることも多いこの手の操作活動は、
算数セットでもなければ終わったら捨てちゃうことが多いはず。
これがあれば本棚から取り出して復習できますよ!

むしろ習う前に遊んでおけ!

立体図形や倍数約数あたりまでカバーしていて、
小学校算数のすべてではないけど、
ちょっとイメージもっておくといい部分が盛りだくさんでなかなか良い本ですよ!

…というか、むしろ小さいころからいらない紙とか無駄にして
こういうの遊んでおけばいいのになあ、と昭和生まれは思うのであった…
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2017年02月02日

「外郎売」(声にだすことばえほん)

外郎売 (声にだすことばえほん) -
外郎売 (声にだすことばえほん) -

さて今週も終盤。
ちょっと頭が痛いので早めに寝る所存。
それはそれとして2017年に読了した本4冊目、「外郎売」、斎藤孝:編、長野ヒデ子:絵、ほるぷ出版:刊。

歌舞伎の「外郎売」を、作中の早口言葉をわかりやすくコミカルな絵にしてあるので
とっつきやすい幹事の絵本です。
まあ、文だけで目で追っても楽しくないので、
あとは絵と一緒に楽しむ(この絵本)か、
耳空も入れて楽しむ(歌舞伎の口上を聞く)かどっちかにすると面白いということなんだろうなあ。
読み聞かせでぜひ聞いてみたい1冊。

…ただ、がっちり練習しないと読み聞かせするのは難しい1冊とも言えそうだw
ネットにmp3とか転がってるみたいだし。その気になったらまず聞いて練習してみようそうしよう。
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2017年01月29日

辻村 益朗「本のれきし5000年」

本のれきし5000年 (たくさんのふしぎ傑作集) -
本のれきし5000年 (たくさんのふしぎ傑作集) -

 毎朝の隙間読書で読了した本着々。
2017年に読了した本3冊目、「本のれきし5000年」、辻村 益朗:作、福音館書店:刊。たくさんのふしぎ傑作選。

わたしたちがふだん目にする本は、ほとんどが紙でできています。紙はわたしたちのまわりにたくさんあるので、その大切さをうっかりわすれそうですが、もし紙がきゅうになくなったとしたら、本屋さんのたなはからっぽになることでしょう。では、大むかし、紙がなかった時代には、本もなかったのでしょうか。また、もしあったとすれば、それはどんなものだったのでしょう。小学中級むき。


今我々が「本」と読んでいるものは紙に印刷された内容を綴じてあるあの形態なわけだけど、
今の形になる前はどんな形であったのか。
ヒエログリフのパピルスや楔形文字の粘土板から近代の活字まで、本の歴史を5000年分ざっと紹介!
という感じの本。

ビブリオマニア育成の書とも言えそうだw

パピルスは巻いておいたらしいし、
粘土板は板の形だし、
(だが「粘土板の手紙」を壊さないと読めない「粘土板の封筒」に入れて送っていたらしい。
なにそれどんだけ超親展なの!)
日本は鎖国のために西洋型の印刷および製本技術が入ってこなかったとか、
なんかもう蘊蓄の嵐に晒されて幸せな1冊です。

さすがに現代の電子入稿オンデマンドまではカバーしてなかったけど、
そもそも電子書籍を「本」と言い出すと、
物質としての「書籍」と
ミームとしての「本(の内容)」がごっちゃになってしまいかねないものなあ。

とりあえず、「たくさんのふしぎ」は侮れないのであった…。
(最近大人向けの本を読んでいない言い訳じゃないわよ)
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2017年01月23日

ふくべあきひろ「いちにちおばけ」

いちにちおばけ (PHPにこにこえほん) -
いちにちおばけ (PHPにこにこえほん) -

やばいやばい、また読んだ本がたまってきたぞ。
というわけで、2017年に読了した本2冊目、「いちにちおばけ」、ふくべあきひろ:作、かわしまななえ:絵、PHPにこにこえほん:刊。

去年読んだ「いちにちぶんぼうぐ」のシリーズ第4弾。
全部読まないのは図書館の予算の問題です。てへw

「おばけって、こわいな。ぼくもおばけになったら、
 おばけがこわくなくなるかな?」


ああ…うん、「おばけはこわい」が発端なのね。
怖くなくなるためにおばけになる…

Σ 死ぬよ!?

というような大人の無粋な突込みはどこ吹く風。
主人公の「ぼく」はおばけになりまくります。

いちにち からかさおばけ!
…ああ、うん、妖怪はお化けのカテゴリーかあ…うん、もともとそんな怖くないしね…
(でもたぶん本物に夜出会ったら私ちびりますよ)

いちにち くちさけおんな!

Σ ちょま! くちさけ「おんな」でええのんか!


他にもメデゥーサとかゆきおんなとか、かっぱ、みいらおとこにおおかみおとこ…

読んでいて先生は思いました。

「最近のお子様はジェンダー教育がしっかりしているわあ…」

…いや、多分違う。
そして文房具と違って、何になっても楽しそうだ。
テクノロジーが進歩しても、妖怪がすたれない原因は、
案外こんなところにあるのかもしれない…。
(というか、グレムリンみたいにそっち系に順応するタイプも出てくるしなあ)
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2017年01月15日

広瀬克也「妖怪食堂」

妖怪食堂 -
妖怪食堂 -

 2017年に読了した本1冊目、「妖怪食堂」、広瀬克也:著、絵本館:刊。
2016年に読んだ本は39冊。…というかほかにもあったけどメモを廃棄。潔く。
3月までは図書室担当なので、児童書中心に読み漁ってはレビューとも言えないレビューにする予定。
(去年読んだ本とかぶった場合は、レビューがかぶってなければご紹介しますw)

 さて、主人公(?)は人間の男の子らしいんだけど、お父さんが食堂を始めました。
場所は妖怪横丁(あ、これシリーズの4作目らしいよ)。
お店の名前は「忍術仕込み しのび食堂」というんだけど、
…お父さん、忍者なんですか…?
確かに黒装束着てるし、忍術っぽくどろんどろんと料理出しちゃうし。
…ただ、黒装束で目以外はっきりしない顔に、3本ヒゲが描いてあって、
そこはかとなくねずみ男を連想させるような…
Σ待て!すると主人公の少年は鬼太郎?鬼太郎なの??

…という些細なところが意識の片隅から離れないのですが、
たちまち大人気になったこの食堂、
お客さんに合わせて怪しいメニューのオンパレード。
「百目だまガンマー焼き」に、「おはぐろべったりタコスミパスタ」といった感じで、
妖怪の名前とかどんな妖怪かががちょっと思い出せると楽しい楽しい。
そしてみんなうまそうに食べるんだよ…

とってもご相伴にあずかりたい1冊。
いや、まてよ…化かされるかもしれない?
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2016年12月25日

ふくべあきひろ「かぶとむしランドセル」

かぶとむしランドセル (PHPわたしのえほん) -
かぶとむしランドセル (PHPわたしのえほん) -

クリスマス〜。
でもすでにチキンは食べた!
ケーキも食べた!
プレゼントは忘年会で交換した!
(木製のカトラリーセットでした。かわいいv)

…今日は和菓子を買って来た。
「サンタ」と「ツリー」の和生がセットだったんだよ!
あとでお茶を出していただきます。

さて2016年に読了した本39冊目、「かぶとむしランドセル」、ふくべあきひろ:文、おおのこうへい:絵、PHP研究所:刊。

おじいちゃんから、入学のお祝いにランドセルをもらったみっちゃん。みっちゃんが喜んで箱を空けると、なかからでてきたのは、なんと“かぶとむしランドセル”でした。


という始まりで、主人公は相棒・かぶとむしランドセルとの邂逅を果たすのであった。
「ぼく、普通のランドセルがいい!」
とごねたりするけど、

Σ いやいやいや、最高だろかぶとむしランドセル!!

入学式で角が頭の上に見えるが故に「との」とあだ名をつけられたり、
夜行性であるがゆえに夜中うるさかったり、
授業中にぽろぽろうんちをしたり、
給食のゼリーに興奮したり、
くわがた先生と敵同士になったり…

Σ なにこの布陣!最強だろ!!!

というわけで、みっちゃんのコミカルな日常はどう結末へ?
非常に楽しい1冊でした。
主人公がいやだいやだと言っていますが、
悲惨な結末が待っていそうもないので安心して読める1冊。

で、思うんですけどね。
「とのさま」と馬鹿にされちゃった主人公の「みっちゃん」、
本名はいえみつくん。
(爺ちゃんの手紙に出てきた)
途中で出てくる凶暴な犬の名前が「つなよし」。
…爺ちゃんの名前は出てこなかったんだけど、やっぱり「いえやす」なんじゃろか…。
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2016年12月23日

斎藤孝「そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!」

そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! (齋藤孝のガツンと一発文庫) -
そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! (齋藤孝のガツンと一発文庫) -

お昼近くに起床、もろもろ買い物とかやってるうちに1日終了。
3連休のクリスマス?そんなこと言われたってなあ…
まあ、ケーキは買って来たしチキンも食べたよ!

さて2016年に読了した本38冊目、「そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!」、斎藤孝:著、PHP研究所:刊。
ああ、うん、斎藤孝でPHPならなんか納得の1冊。
つるむことと友情は違うこと、
一人でいられることが自分を豊かにするし、友達として楽しい人間になってゆくことなど、
友達作りに関して勇気をもらえる1冊。
いや、むしろ「友達作らない」ことに関しても勇気をもらえそうだwww
一緒につるみ、安きに流れる関係性を否定し、自立を促す説教論としては王道で、しかも子どもたちにもわかりやすい言い方と具体例で説教されるから、入る子にはすとんと入りそう。

でもまあ、ガツンすぎて受け入れられない子もいるんだろうなあ、とは思う。
「孤独の時間がその人を醸成する」なんてのは大人相手でも言われることで、
そもそも大人に対してそんな言葉があるってことは、
子どもだけではなく精神的に自立することは難しいことなんだろう。

子どもに読ませて自立を促すのもいいけど、
むしろ説教のネタとして親が読むといいかもしれない。
「うちの子友達がいないんじゃないかしら」なんてのは、
けっこうよく聞く悩みだしね。
(知り合いの話だけじゃなく個人懇談とかでさ)
そこで寄り添うのか、手を回して解決しちゃうのか、自立を促すのか。
大人が介入すべき問題をはらんでいなければ、選択肢はいろいろあるのかも。
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2016年12月18日

エミリー・グラヴェット「もっかい!」

もっかい! -
もっかい! -

いかんやっべえ週末が終わる!
ノート点検しようと思って持ってきたのに見てない!

…仕事も遅れ気味だがこっちも遅れております今年読んだ本の紹介シリーズw
2016年に読了した本36冊目、「もっかい!」、エミリー・グラヴェット:作、 友美子:訳、フレーベル館:刊。

表紙のドラゴン坊やが超かわいい!
この本は、坊や(ドラゴン)がお母さん(ドラゴン)に、
絵本(ドラゴンとかお姫様とか)を読んでもらうお話。
ああ、うん、いいね寝る前の読み聞かせ!
お気に入りの絵本は何度読んでもらっても楽しいよね!
読んでもらった坊やは思わず「もっかい!」とおねだり。
お母さんはそう言われて読んであげるんだけど、
お母さんだって坊やには寝てほしいし、ついでに言うと自分も眠くなります。
そしてどんどん夜の読書はぐだぐだなことに…

ドラゴンでも人間でも、幼児に付き合うのは並大抵のこっちゃない、
そりゃあ本に穴も開くよね!というお話w

世の中のお母様方、本当にいつもお疲れ様です…
(「面白かった」で終われないのが年取った証拠かな…)
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2016年12月07日

中川ひろたか「さつまのおいも」

さつまのおいも (ピーマン村の絵本たち) -
さつまのおいも (ピーマン村の絵本たち) -

指導案作成中。
間に合うかしら…

とか言いながらさて2016年に読了した本35冊目、「さつまのおいも」、中川 ひろたか:文、 村上 康成:絵、童心社:刊。
「おいもは土の中でくらしています。」
で始まるこの本、…マジか!ほんとに暮らしてるよ!ご飯食べたりとか!
幼稚園でいもほりの時期に近づいたら読んでやるとウケそうw
で、そうやって暮らしているおいもたちは、
いもほりにやってくる子どもたちと綱引きをします。
ああ、つるを引っ張ってほるものねえ…
で、すっぽんと地面から抜け出た後の「おいらたちのまけでごわす」

Σ それで「さつまの」か〜〜〜!!

ばかばかしいけど繰り返し読み聞かせたい、そんな感触の絵本。
おいもさんもちゃんとはみがきしてるし、
良い子はみんなはみがきしようね!
お芋を食べた後もだよ!

…というふうに締めくくりたくなるけど、だが待て。

焼き芋はいやゆるジェノサイドというやつではないのか。(戦慄)
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2016年12月05日

よしながこうたく「あいさつ団長」

あいさつ団長 (給食番長シリーズ) -
あいさつ団長 (給食番長シリーズ) -

今日は図書館の方々が学校訪問に来ました〜。
司書の先生が図書館の館長だったことを知ってびっくり!
今までえらそうにしていてごめんなさい!!

そんなこんなでブックレビューは続く。
さて2016年に読了した本34冊目、「あいさつ団長」、よしながこうたく:作、好学社:刊
前に読んだ「給食番長」がその後ぞくぞくシリーズ化して、
その3冊目らしいです。

ちょっと絵が濃すぎかなあとおもってたけど、うけたんだねえ…。
(まあ、お話は分かりやすいし、博多弁つきでうすーい絵柄だとむしろそっちが違和感か)

転校生のサム君が慣れないあいさつで人気者になってしまった。
焦った番長たちはまけじと挨拶をしだして…?
はい、あいさつの大切さをコミカルに描いた一作です。

「番長たち」というのは給食を作っていたあのメンバーで、
どうやら人気者の座をとりかえそうとしているんだけど、
…人気があった、の、か?
(まあ元気なダンスィは目立つよね教室では)

2作目はたしか「飼育係長」だけどまだ読んでないな…
そのうち読んでみようそうしよう…

で、最近貸出業務の最中に、
同シリーズの「ちこく姫」を貸し出したんだけど、

Σ 女の子メンツなんていたっけか!?

…というわけで、そのうちまったり続きを追いかけようと思います。
博多弁で読み聞かせもしてみたいなあ…(正式な発音ができるかどうかは謎)
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2016年11月29日

ヨシタケシンスケ「このあとどうしちゃおう」

このあと どうしちゃおう -
このあと どうしちゃおう -

忙しいながらも読書週間2日目。
私より司書の先生の方が忙しそうではある…。

忙しいので今年読んだ本を垂れ流す如くにレビュー。
さて2016年に読了した本33冊目、「このあと どうしちゃおう」、ヨシタケシンスケ:作、ブロンズ新社:刊。

春ころ知遊堂で平積みになっていたと思いましたが、
図書室にもありました。
大人も子どももとぼけた作風がほっこり大好きヨシタケシンスケですよ〜。
(ああ、発売は2016年4月なので平積みになっていたのは新刊扱いだったんだな…)

おじいちゃんを亡くしたばかりの男の子が、
おじいちゃんのノートを見つけます。
「このあとどうしちゃおう」と書かれたノートには、
死後の楽しい予定が満載!
生まれ変わるならとか、天国でしたいこととか、こんな神様がいたらいいなとか…
読みながら、ぼくも天国に行くのが楽しみになってしまう。

おじいちゃんは、死ぬのが楽しみだったのかな?
いや、もしかしたら、逆かもしれない…

ああ、ふっとこの思考が入ってくるところがリアル!
こんな絵(ほめてます)なのに!

身近な人の死や、飼っていたペットの死などで、
生命には終わりがあると知り始めるころの、
「自分にも終わりが来る」
「それはきっと孤独な終わり」
と気がつくリアルにそれは似ているかもしれない。

お話の終わりは、なんかすごく前向きで、
むしろこの本大人向けなんじゃないの?
と思ってしまった。
(子どもも大好きだとは思うけどね)
もちろん保険をちゃんとしておけとか死後の身の回りの処理を考えておけとか言う
スタンダードな「終活」も大事なんだろうけど、
悔いなくソフトランディングするという意味では
「その向こう」に思いをはせる「終活」も大事なんだろうな、という意味で。

…いや待てよ、それはそれで騙されているかもしれない…(疑心暗鬼)
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2016年11月27日

ニッキ・ジョバンニ「ローザ」

ローザ -
ローザ -

今日は日曜日〜。
だらだらすごしてゲームして、
ものみさんの相手も少しして(寒かったからちょっとだけね)、
鍋にたっぷり豚汁を作りました。
やったね明日の夜は豚汁があるよ!

さて2016年に読了した本32冊目、「ローザ」、ニッキ・ジョバンニ:作、ブライアン・コリア―:絵、光村教育図書:刊。

1955年12月1日。バスの車内で白人男性に席を譲ることを拒んだローザ・パークスの静かな決断は、キング牧師を中心に全米に広がった公民権運動のきっかけとなった。アメリカの歴史を変えた一人の女性を描いたノンフィクション絵本。


学校の図書室は、
0類から9類に分類されている図書室(分類番号と作者名の頭文字でラベリングされている)と、
タイトルの頭文字でラベリングされている絵本室に分かれています。
(このスタイルが小学校図書室の一般的スタイルかどうかはわからないけど、
「自分で本を選ぶ」入門期の1年生に優しい配慮であるとは思うんだ、)
で、この本。
ノンフィクションかつ絵がそこそこリアルで重厚(時代の空気感を伝えるためかな)で、
「絵本室にあっても手に取られない系の本じゃないかなあ」とか思いながら
大人の私が手に取ってみたw

アメリカで、バスの座席まで白人用黒人用と決められていた時代。
黒人用の席に座る女性に、一人の白人が席を譲るように話しかけた。
女性の答えはノー。
「白人に席を譲らない」ことから警察沙汰になり、
彼女の逮捕をきっかけに公民権運動が広がってゆく…という話。
うん、やっぱ低学年には難しいかもな。
(絵本を高学年が手に取って悪いということはないし、
もちろん興味を持ったら低学年でもわからないなりに触れておくのはよいと思うのですよ)

…というか、「お話を理解する」ことは簡単だけど、
差別問題に関して自分の考えていることを振り返るのは大人でも難しいなあ。
差別とは何か、平等とは何か、秩序とは何か。
(ちょっと仕事上で反省することもありましてね…)
(ものみさんと話をして思うところもありましてね…)
「差別はだめなんですよ」ということは簡単だけど、
その実自分自身の差別意識に気が付いているのか、ふたをしてやいないか。

むしろ絵本だけど大人が読んで考えろ、という気がする。

まあ、そんなことを考えるとオバマ氏を大統領にしたアメリカは
いろんな問題を内包しながらも考えて変化してきている国なんだろうなあ、という気がする。
(揺り戻しでトランプ氏のような気もするけどさ)

どうしよう。
明日からまた週明けなのにいろんなことがめんどくさい…
(職場でトラブってるわけじゃないです念のため。
自省しなきゃならんことが多いだけさ…)
posted by NOIRA at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする